ひょうご介護アナウンス 特集記事担当・城月さんにインタビュー「介護の楽しさを伝えるポジティブな人を目指して」

(※本記事は2023年9月29日時点の内容です。現在は介護求人サービスを行っておりません。)

こんにちは、今回から特集記事制作メンバーに加わったライターの尾西です!最初の企画は、ひょうご介護アナウンスで特集記事の企画・取材を担当しながら求職者へのアドバイザーも勤める城月さんのインタビューです。約3年前に今の職に就くまでは介護とは無縁の生活を送っており、介護に対するイメージも漠然としたものだったという城月さん。この仕事を始めて気づいたこと・感じたことを伺いました。

未経験スタートの城月さんだからこそ感じられた介護の世界。これから新たに介護業界に興味を持つ人にこそ、ぜひ読んでほしいです。

今までの私にとって介護は“他人事”でした

ありがたいことに、今までの人生で私は介護と無縁でした。遠方に住むおばさんに認知症の症状が出始めたと聞いていますが、身近なところで介護を経験したことはまだありません。

介護に対するイメージも、お年寄りや障害者の方の食事や排泄のお世話をするといった漠然としたもののみ。しかし、今の仕事をはじめて、そのイメージは大きく変わりました。

「介護って楽しい!」続々届く現場からの声

介護現場で働く方の話を聞いていると、みなさん本当に楽しそうで。もちろん「しんどい」「きつい」とこぼされることもありますが、それを上回る生きがいややりがいを感じていることがヒシヒシと伝わってきます。

仕事というよりは、苦楽を共にしている感覚というのでしょうか。人生の大先輩のお話はとてもタメになるしおもしろいとおっしゃいます。

介護は「ありがとう」と言ってもらえるお仕事。特に利用者さんと家族さんどちらからも感謝されるお仕事はそんなに多くはありません。みなさんそのことに喜びや誇りを持っているようです。職業紹介アドバイザーとして働く私も、求職者さんと事業所さんのどちらからも「ありがとう」と言っていただけるので、その喜びはとてもよくわかります。

ひょうご介護アナウンスに入社したきっかけは“セオリーのジャケット”

そもそも私がどういった経緯で介護業界に足を踏み入れたのか、少しお話しますね。

私は元々貿易会社で事務員として働いていました。しかし、コロナによって職を失ってしまい、新たな仕事を求めてハローワークに通うようになりました。一人の職員さんと仲良くなり、いろいろと相談にのってもらっていたんです。

ある会社への面接が決まった時、その職員さんが、「これ着ていき」とご自身のセオリーのジャケットを貸してくださったんです。その優しさと面倒見のよさにとても感動して。

今まで事務職をしていたけれど、本当はもっと人と関わる仕事がしたい。私もこの職員さんのように人に寄り添う仕事がしてみたい。そんな本音に気づけたのも、この方のおかげでした。

そして、ご縁をいただいたのが、ひょうご介護アナウンスです。

あのハローワークの職員さんに出会っていなかったら、今もどこかで事務の仕事をしていたかもしれない。そう考えると、人との出会いは人生を変える大きな財産だなぁと思うんです。今の仕事をするうえでも、この時の経験を大切に人とのご縁を結ぶことを意識して働いています。

私との面談ではざっくばらんに話してください

私の仕事の一つは、求職者さんと事業所さんをつなぐこと。求職者さんは私(ひょうご介護アナウンス)と事業所さんと、合わせて2回面談をしないといけません。なので私との面談では肩の力を抜いてラフにしてもらっています。面談というよりも、ざっくばらんに雑談すると言った方が正しいかもしれません(笑)構えてしまうとどうしても体裁を装ったことしか言えなくなってしまうので、リラックスして本音を話してほしいと思っています。

ありがたいことに、私と話すとポジティブになれる、明るい気持ちになれると言っていただくことが多くて。「一緒に事業所見学に行ってくださり、ありがとうございました。とても頼もしかったです」と言っていただいたり。昨年お仕事を紹介をしたある方は、初めてのお給料でお菓子を送ってきてくれました。あれは本当に嬉しかったですね。

仕事を紹介して終わりではなく、その後も継続して連絡をとるように心がけています。今できることは全てやっておきたい。その気持ちでアフターケアまでしっかりと取り組んでいます。

介護に対するネガティブなイメージをポジティブに変えていきたい

今の介護業界には「給料が安い」「きつい」「汚い」などのネガティブなイメージが多いのかなと感じています。給料面の改善は業界の課題でもありますが、介護福祉士の資格を取れば手当がつくなど、給料が上がっていく仕組みもあります。

しんどいことがあるのは、介護業界に関わらず何の仕事をしていても同じです。しんどさ以上に得られる喜びややりがいがあることを、もっとみなさんに知ってほしいですね。

介護業界は10年先もなくならない仕事と言われています。未経験の人でも安心して続けられる仕事だということをこれからもっと伝えていきたいです。

“他人事”から“自分事”へ。介護は人生の一部

この仕事を始めて、介護はとても身近なものであることを知りました。

最近、若いうちから介護脱毛をする人が増えていますよね。世間の風潮としても介護について考える人が増えていて、人生の一部であると捉え方が変わってきているのではないでしょうか。

全ての人にとって、介護は他人事ではなく自分事。人生の一部として、選択肢の一つとして頭の片隅に置いておきたいなと思っています。現在介護や支援員として現場で働いている方々からも、「記事を読んでもらえることで、改めて自分の仕事に向き合える」と、お声をいただいています。

そのためにこれからも介護に関するポジティブな発信を続けていくので、特集記事をこまめにチェックしてくださいね。

過去にもインタビューをされてみた記事を投稿しているので、そちらも合わせてぜひお読みください。

ひょうご介護アナウンス特集記事では、インタビューをお受けくださる介護・福祉関係者さんを随時募集しています。

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みんなで介護・福祉業界を盛り上げましょう!

編集後記

インタビュー中、何度も「ありがとう」という言葉が出てきたのがとても印象的でした。お互いに感謝し思いやるという相互関係から成り立つ介護現場の温かさが随所から伝わる取材でした。

はじめましての私にも気さくに何でも話してくださる城月さん。まるで家族と話しているような安心感がありました。その懐の深さで求職者さんと事業所さんをつなぎ、「ありがとう」を産み出しているんだなと感じました。


【この記事を書いた人】

尾西 美菜子

印刷会社の企画編集部門でライターとして働いたのち、医療業界へ転職。現在は歯科助手として働きながら、フリーライターとしても活動する。趣味は御朱印集め、サッカー観戦、読書。

X(旧twitter) @minako_writer

2023年9月29日公開/2024年4月3日更新(ひょうご介護アナウンス編集部)