「介護職を志望して転職活動をしており、面接日程も決まったのでその準備がしたい」
「事前に面接の回答を準備しておきたい」
「いざ面接となると、どんな準備をしたらいいかがわからず、不安になってしまう」
そんな方に向けて、この記事を作りました。
介護業界の面接で必ず聞かれることや回答例、転職の際に準備しておくと良いことなどをお伝えします。
また、面接に受かるコツについての記事もありますので、そちらもぜひご参照ください。
どの介護施設でもほぼ間違いなく聞かれる質問項目です。
面接本番で自信を持って回答するために、あらかじめ準備しておくことをお勧めします。
一つずつ順番に見ていきます。
採用面接で最も定番なのが自己紹介です。
ありきたりなものですが、当然のことと思って油断してはいけません。
面接官からすると準備の有無がはっきりとわかります。
自分の経歴や資格、転職に至った経緯などを簡潔にまとめると良いです。
長々と自分語りを続けるのはあまり印象が良くありませんので、30秒から1分間くらいで要領よく説明するよう心がけましょう。
回答例
「この度はお忙しい中、面接の場を設けていただきありがとうございます。
私は〇〇と申します。
年齢は37歳です。大学を卒業してからは5年間IT関係の企業に勤めていましたが、同居する祖父の介護経験をしたことをきっかけで介護の仕事に関心を持ち、前の職場である特別養護老人ホームに転職しました。
在職中に介護福祉士を取得しています。
この度は自身のキャリアアップをしたいと思い貴社(口頭の場合は御社)の入職を希望しています。
本日はよろしくお願いします。」
志望動機も最も定番な質問の一つです。
面接官は、応募者の志望度の高さをみているので「他の施設ではなく、なぜうちの施設を選んだのか」を知りたいと思っています。
面接をする前には必ずホームページやSNSなどで事業所の情報を調べ、自身の志望動機に繋げるようにすると良いです。
などを調べるのは当然のことですが、
などを確認しておくと、志望動機につなげやすくて良いです。
社会福祉法人を受ける方に向けた志望動機の作り方をまとめた記事もありますので、興味がある方はそちらもご参照ください。
回答例
「志望理由は、貴社の「利用者さんが充実した老後を過ごせるような支援を行う」という支援方針に共感したことです。貴社は、利用者さんが充実した生活を送られるよう、さまざまなレクリエーションや地域との交流活動をされています。私は地域のボランティア活動を3年間行ってきました。その企画力を活かしてレクリエーションなどに取り組み、利用者さんを喜ばせたく、志望いたしました。」
新卒就活ではない社会人の転職の場合、前職の退職理由も必ず聞かれる項目の一つです。
面接官は、
「うちの施設も同じような理由ですぐに辞めるのではないか?」
「前職で何かしらのトラブルがあった場合、うちの施設でも同じことを起こすのではないか?」
と不安を感じています。
特に前職、現職の悪口は絶対に言ってはいけません。
雇う側は、
「自分の施設も同じように、辞めた後で悪口を言われるのではないか?」
「機密情報などを外部でペラペラ喋ってしまうのではないか?」
と感じて、採用に消極的になってしまいます。
なるべくネガティブな表現は避け、
「うちの施設では長く定着してくれそう」
「変なトラブルを起こさなそう」
という印象を持ってもらえる回答をすると良いです。
退職理由の伝え方について詳しく知りたい方は、介護職の退職理由についてまとめた記事もありますので、そちらをご参照ください。
また、面接で落ちてしまう理由についてまとめた記事も参考になると思いますので、ぜひ見てみてくださいね。
回答例
「前職を退職した理由としては年功序列の風土が強い職場だったため、今後のキャリアアップが難しいと考えたからです。貴社に入ったら〇〇の経験を積み、資格支援制度を利用して介護福祉士の資格にも挑戦して活躍していきたいです。」
「 前の職場では様々なことを学ばせていただきましたが、職員のコミュニケーションが原因でトラブルが多い職場でもありました。その経験もあり「チームワークをよくするにはどうしたら良いのか」について学びたいと思い「チームワーク・職員連携」に力を入れて取り組んでいる御社を希望しています。」
介護業界は常に人手不足のため、施設側はできるだけ即戦力になる人材を雇いたいと考えています。
などの質問は必ず聞かれます。
この質問は事業所とのミスマッチを防ぎ、自分をPRするチャンスです。
しっかりと準備しておきましょう。
また、転職を頻繁に繰り返している場合は、必ずその理由を聞かれます。
「さまざまな経験を積んでキャリアアップをするため」
「資格の勉強をするため、残業が少ない施設に転職した」
など、自分の強みと関連付けて回答すると、印象を良くすることが可能です。
回答例
「介護福祉士の資格を保有しています。」
「前の職場でも経験があるため、身体介護がやれます。夜勤も慣れているので対応できます。」
「パソコンも人並みにはできますので、記録や書類作成もお任せください。」
家族構成や趣味、休日の過ごし方など、プライベートなこともほぼ必ず聞かれます。
特に家族構成については、
などの条件によって、必要な収入やシフトの入り方などが決まってくるので、施設側は把握しておきたいと考えています。
入職後のミスマッチを防ぐためにも、施設側にあらかじめ伝えておくことをお勧めします。
また、趣味や休日の過ごし方を聞くことで、応募者の人となりを知りたいと思っています。
面接官との距離を近づけるいい機会でもありますので、話題を広げられるような回答を用意しておきましょう。
回答例
「近くに住んでいる両親が高齢ですので気にかけておく必要があります。たまに残業などができない場合があります。」
「休みの日は趣味のフットサルなどを仲間と楽しんだり、家で料理をしたりして過ごしています。」
転職活動を成功させるためには、しっかりとした準備が必要です。
入念な準備ができていれば、途中で挫折したり、自分と合わない職場に入ってしてしまうことも少なくなります。
転職をする際にどのような準備が必要なのか、具体的に見ていきましょう。
転職を成功させるには、自分の特性や条件に合った職場を探すことが大切です。
などを、事前にしっかりと調べておきましょう。
また自分の生活を見直し、どのような条件であれば働くことができるのかも洗い出しておくことをお勧めします。
自己分析は意外とやらない人が多いですが、とても大切なステップです。
などを掘り下げていきましょう。
掘り下げる過程で、自分の考えを紙に書き出していくのがお勧めです。
紙に書いた自分の考えを見ることで、新たな気づきが得られることもあります。
自己分析をしっかりやっておくことで、面接での予想外な質問にも対応しやすくなります。
また、転職先探しの軸を考える上でも役に立つはずです。
面接で予想される質問についても、あらかじめ紙に書き出しておきましょう。
ぜひ、この記事でご紹介した5つの質問に対する回答を考えてみてください。
一度、想定問答をまとめておくことで、自分の考えが整理できますし、面接本番に対する自信にも繋がります。
記事で取り上げた回答例なども参考に、時間をとって取り組んでみてください。
働きながら転職活動はとてもエネルギーがいることです。
独力では挫折してしまう人もいるかと思います。
もし、転職活動や準備を効率的に行いたいのであれば地域密着型転職エージェントを活用することをお勧めします。
地域密着型転職エージェントは地域の事業所との距離感が近いため、信用が第一です。
事業所に適性の合わない人ばかりを紹介していたら、あっという間に評判が下がってしまいます。
そのため、地域密着型転職エージェントは信頼できるところが多いです。
地域密着型転職エージェントでは地域の事業所の介護現場を実際に見学、聞き取りをしている場合も多く、大手の求人サイトでは得ることのできない「 人間関係」や「職場風土」など情報が手に入りやすいです。
それらの情報をもとに転職支援をしてくれるのも、地域密着型転職エージェントの強みです。
地域密着型転職エージェントを活用することで、転職活動において膨大な時間を費やす求人の情報収集する手間を省くことができます。
特に介護業界が未経験の方は、どんな施設が自分に向いているか見当もつかないこともあるはずです。
ゼロから情報収集していては、大変な時間と労力がかかってしまいます。
介護業界の経験がある方であっても、働きながら情報収集を進めるのは大変なことです。
そのため、地域の施設求人に詳しいエージェントに相談することで、効率的に転職活動を進めることができます。求人も、自分に合いそうなものを大量の候補からピックアップしてもらえます。
介護施設の面接で必ず聞かれることは
の5つです。事前に紙に書き出すなどして準備することをお勧めします。
また、基本的なことですが、面接をする上では次のことを必ず押さえましょう。
面接対策をさらに進めたい方は、面接に受かるコツについてまとめた記事もありますので、それらもぜひ参考にしてください。
2023年1月19日公開/2024年4月1日更新(ひょうご介護アナウンス編集部)