「他の業界から未経験で介護職に挑戦するけど不安」
「未経験で介護に挑戦するのはハードルが高そう」
と感じている方も多いはずです。
この記事では
をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ほとんどの事業所は常に人手が足りてない状況です。
介護が必要な利用者さんがいる以上、シフトに空きを作るわけにはいきません。人手が足りない時は今いる人の仕事量を増やして乗り越えるしかないのです。
その結果、残業が多くなって休みも取りにくかったりします。
「この状態はいつまで続くの?」
と悩むことも多いでしょう。
介護の仕事は体力が必須です。今まで体を使わない仕事をしていた人にとっては大変かもしれません。
オムツ交換は腰が痛くなるし、入浴介助は夏場にすると大汗をかきます。また、夜勤のある介護施設では
「夜勤中、まったく座れない!」
という場合もあります。
「お年寄りと穏やかな時を過ごしたい・・・」
と思って介護の仕事を始めたのであれば、現実とのギャップに驚くかもしれません。
介護スタッフの離職理由として、最も大きいものの一つに職場内の人間関係があります。
などの理由から職場の人間関係が悪化しやすいのです。
大変な人間関係に加え、業務もゼロから覚えなくてはならない未経験者にとっては、大変な環境だといえるでしょう。
未経験で介護の仕事に挑戦するのは楽ではありません。でも介護の仕事は魅力もたくさんあります。
介護職の魅力を3つご紹介していきますね。
介護職として働くことで、私生活でも役立つ力が身に付きます。
両親の介護をするときには、介護職として働いて得た経験がそのまま活かせるでしょう。
親の介護をするとき、介護職の経験がない人は一から勉強しなくてはいけません。一方で、介護職を経験してある程度の専門知識を持っていれば、場合によっては両親を介護施設に入れず自宅でみるという選択もできるでしょう。介護施設を利用するとそれなりのお金がかかるので、自宅で両親をみれるメリットは大きいです。
また、自分が介護職として働いたことがあれば、良い施設とそうでない施設の見分けがつくようになるため、両親にとってより良い介護施設を選ぶことができるようにもなります。
他にも、介護職では掃除・洗濯・食事づくりなども仕事で行うため、日常生活に役立つスキルも身に付きます。普段から仕事で家事をやっていれば、自分の家の家事もうまく、効率的に進めることができるでしょう。
さらに、介護職として働くことでコミュニケーション能力や忍耐力、傾聴力など人間関係に関わる力を身につけることができます。様々な利用者さんと関わることで、いろいろなタイプの人とうまくやっていく力が身につくでしょう。認知症の人と関わることで、粘り強く相手とコミュニケーションをする忍耐力が身に付きます。
辛いこともあるかもしれませんが、これらの経験は私生活でもとても役立つものになるはずです。
介護はこれからも多くの人に必要とされる将来性のある仕事です。
日本の高齢者の割合は今後さらに大きくなっていくでしょう。
総務省が出した「高齢者人口及び割合の推移(1950〜2040年)」では、高齢者人口の割合が2030年には30%を超え、2040年には35%を超えると予測されています。
高齢化が進んでいくにつれ、介護が必要な人の数も増えてゆくでしょう。介護職の活躍の場は、今後さらに増えてゆくことが予想されます。年齢に関係なく働ける仕事ですので、定年後であっても仕事に困ることはないでしょう。実際に、70歳を超えて働かれている介護職の方も多くいらっしゃいます。
介護の仕事を続けていると
「ありがとうございます」
と感謝の気持ちを伝えていただける機会がよくあります。
利用者さんにとって介護スタッフはなくてはならない存在です。
介護職にとって
「私はこの人にとってなくてはならない存在だ」
と実感できることは大きな自信、やりがいに繋がっていきます。
介護の仕事には幅広い内容があり、知識と経験が必要な仕事から未経験の方でもすぐに活躍できる仕事もあります。
介護職員がする代表的な仕事を5つ紹介します。
介護の仕事で最もイメージされるのが身体介護です。特に
は三大介護とも呼ばれています。
これらは経験やスキルが必要であり、未経験の方には若干ハードルが高い仕事内容となります。
利用者さんと一緒に体操したり、楽しめるゲームを提供するのも重要な介護の仕事です。
レクリエーションには
など、様々なメリットがあります。
介護の仕事が未経験な人でも、比較的活躍しやすい仕事内容と言えるでしょう。
職歴や経験によっては介護職のベテランよりも活躍できる可能性もあります。
例えば、前職で幼稚園の先生をしていた人が、その経験を活かしてレクリエーションをしたところ、利用者さんにとても好評だったという例
グループホームなどの入所施設や訪問介護では高齢者の身の回りの世話、家事援助をするのも介護の仕事となります。
料理が得意だったり掃除好きの人は介護が未経験でもすぐに大活躍できます。
具体的な内容としては
などです。また、入所施設でリネン交換や食事の配膳、食器洗いなどを行うこともあります。
利用者さんと談笑し、信頼関係を築くのも介護職の重要な仕事です。
「誰かと話したい」
「信頼できる人に介護してほしい」
と利用者さんは誰しもが思っています。
また、どんなに排泄介助が上手でも無愛想で感じの悪い人に介護して欲しいと思う方はいません。
多少技術が劣っても人柄の良い介護職員に優しくケアして欲しいものです。
最も重要な介護の仕事と言っても過言ではないでしょう。
提供したサービスを介護記録に記しておくことも、介護職の大切な仕事です。
介護記録の作成と保存は、介護保険法で義務付けられています。後から行政に確認された際、記録に抜けがあると事業所の収入が減算することもありえます。
最近では介護記録の電子化が進んでおり、パソコンやタブレットで作成する施設が増えてきました。
ベテランの介護スタッフはパソコンが苦手なことが多いので、パソコンが使える新人は頼られることも多いでしょう。
介護の仕事に未経験で挑戦するには
「最初からできなくてはいけない」
という考えを持つのはやめましょう。
どんなことでも最初から上手な人はいません。ベテランの職員でも最初は未経験の新人でした。
最初はできなくて当然、必ず失敗もします。失敗しないことよりも、たくさんチャレンジする気持ちで介護の経験を積んでいきましょう。
ただし、中には未経験の人の失敗に辛くあたるような風土の職場もあります。そのような職場に転職してしまわないためにも、施設見学などをしっかりやってから就職することおすすめします。
未経験というのは悪いことだけではなく、事業所にすぐに馴染めるというメリットがあります。
経験豊富な職員が転職してきたけれども、
「前の施設はこうだった、この施設は全然駄目だ」
などと文句ばっかり言って職場の雰囲気を悪くしてしまうパターンもあります。
未経験の方は経験がない分、変なプライドがなく素直に仕事をされる方が多いです。
そういう意味では未経験というのは強みでもあります。
今は未経験だとしても将来的に資格の取得を予定することは介護職としてキャリアを積む上でとても重要です。事業所にとって、職員のやる気や信頼性の目安となります。
資格の有無が時給や給与、手当などに影響する事業所は多いです。何より介護技術などのスキルを身につけることで自分が成長できます。
初任者研修、実務者研修、最終的には介護福祉士の取得など目標を高く持ち、介護の仕事に臨むようにしましょう。
未経験の方が介護求人を選ぶ際は「未経験者歓迎」と記載のある求人を選ぶと良いでしょう。
過去に未経験者を育てた実績があり、研修制度もしっかりしている事業所であることが多いです。
中には「先輩の背中を見て覚えろ」 的な指導方法の施設もあるので注意が必要です。
未経験者の方は資格取得支援制度がある職場を選ぶのも良いです。資格取得支援制度には、
など、さまざまなものがあります。
中には事業所内で初任者研修、実務者研修を行うことができるケースもあります。
これから介護の需要が伸びる中、資格を取って損ということはありません。
もし求人選びに迷ったら、大手の事業所を選択するのも有効な手段です。
大手は研修制度などがしっかりしており、未経験の方でも働きやすい事業所が多いです。
また大手ほどコンプライアンスなどは厳しい傾向があるので、サービス残業やパワハラなども少なく待遇も安定している場合が多いでしょう。
小さな事業所でも働きやすい場所はありますが、もし失敗する確率を下げたいのであれば大手の求人に応募するといいでしょう。
介護の仕事を未経験で始めるのは
などで大変なことが多いです。
しかし、介護の仕事はやりがいがあり、需要のある仕事です。
最初は大変かもしれませんが、継続してやってみることに必ず意味があると思います。
この記事が未経験で介護を始める方の励みになれば幸いです。
2022年5月27日公開/2024年4月1日更新(ひょうご介護アナウンス編集部)