まるで調理実習!?みんなで楽しく作って食べる「キッチンデイ」に行ってみた!

利用者さん同士でその日のランチを作って食べるデイサービスがあるらしい。
えー!なにそれ楽しそう!
ということで、明石市にある介護施設「うみのほし大久保」さんを訪ねました!

みんなで一緒に作って食べる「キッチンデイ」

明るく開放的なキッチンで楽しそうにお料理しているのは、デイサービス「サロン・ド・キッチン」の利用者さんたち。

「フライパン熱くなってないから、まだ焼けへんわ」

「これは和食やから食器はこっちの方がええな」

みんなでわいわいと話しながらお料理に興じるみなさん。
まさに「サロン」と呼ぶにふさわしいですね!

なんだかカフェみたいな雰囲気だなぁと思っていたら、それもそのはず。元々カフェだった場所をそのまま利用しているのだそうです。

月曜日から金曜日まで毎日開催しているのですが、皆さまお休みされることなく毎回定員でいっぱいの大人気プログラム!
栄養士さんと一緒に1ヶ月の献立を考え、利用者さんたちで料理します。職員さんも一緒に作業しますが、あくまでも介助に入るだけです。
食器選びも盛り付けも、利用者さんたちで考えながら行います。
ひな祭りやクリスマスなど、イベントや行事に合わせたメニューや盛り付けを考えるのも楽しいそうです。

画像:(株)うみのほしInstagramより

そうそう、お天気の良い日にはお庭で食べることもあるんですって。楽しそう!
みんなでわいわい食べる姿って、見ているこちらも幸せな気持ちになりますよね。

何より楽しくて美味しい。最高ですよね!

培ってきた経験が活きる!

デイサービスのレクリエーションにはさまざまな取り組みがありますが、「自分たちで作ったランチをみんなで一緒に食べよう」というのはとても斬新。

基本のレシピを自分流にアレンジしたり、苦手なものがある人のために代替メニューを考えたりと、みんなで工夫することも楽しく勉強になると評判です。
利用者さんの中には主婦歴の長い方も多く、職員さんにとっても勉強になることがあるのだとか。長年培ってきた知恵や工夫が活きる場があるってすてきですよね。

分担したり順番に作業したりすることで役割が生まれ、役割を持って料理することで達成感も得られます。
また、会話しながら料理することは頭も手も使うので良い刺激になり、認知症の予防効果も期待できます。

新しく、面白い介護ですべての高齢者に生きがいを

そんな「サロン・ド・キッチン」を運営している「うみのほし大久保」さんは、「すべての高齢者が生きがいを持って暮らせる地域社会」を目指し、地域に密着した施設を作ってこられました。

キッチンデイをはじめとした新しい介護、おもしろい介護に挑戦する自由な社風がとっても魅力的。職員さんが楽しく働くことは利用者さんの笑顔にもつながりますよね。

最後に、デイサービス部長の市川さんから介護職を目指す方へのメッセージをいただきました。

「元気な人でも転んだり怪我をすることはあります。『ご年配の方は怪我をしやすいから』と過剰に怖がらずに介護に取り組んでほしいと思います。私は職員に『適当に、好い加減に仕事しよう』と伝えています。万が一トラブルがあったとしても、上がしっかりフォローするので、恐れずにチャレンジしてください!」

取材協力:うみのほし 大久保さま
公式HP:https://umi-no-hoshi.com/
Instagram:https://www.instagram.com/uminohoshi1/
サロン・ド・キッチン詳細:https://umi-no-hoshi.com/dayservice#salon

インタビュアー城月のひとこと

兵庫県でこの取り組みをしているのはここだけかもしれません。

利用者さんがとても楽しくお料理されている姿をみてとても楽しかったです♪
みんなで一緒にご飯食べるってやっぱりいいですね。
あ、ちゃんとBGMも流れてますよ(⌒∇⌒)演歌・歌謡曲🎤~
お料理をすることは認知症予防にもなるので、ほんといい取り組みだなと思いました。
毎日は大変かもしれませんが月1とかでこういう取り組みをする施設が増えると、職員さんの求人にもつながりそうだな~。


【この記事を書いた人】

宝水さんの画像

宝水幸代

2014年フリーランスのライターとしてデビュー。現在、医療やビジネス系インタビューを中心に、音楽から美容まであらゆる分野に興味を持ち書き分けるマルチジャンル・ライターとして活動中。また各種イベントやコミュニティFM、動画配信番組などのMC、レポーター、モデルとしても活動しており、SNSでは自前の衣装とセルフメイクでさまざまなに変身する「クローゼット・コスプレイヤー」としての発信も。

2023年6月2日公開/2023年6月1日更新(ひょうご介護アナウンス編集部)