「介護職は離職率が高いと聞くけれど、どのような理由で辞めているんだろう?」
「転職をする時の退職理由は、どのように答えたらいいの?」
「今の職場を辞める時に理由を聞かれた。どのように伝えたらいい?」
勤めている職場の退職を考えている時、転職活動を進めている時など、このような疑問を持つ方も少なくないと思います。
この記事では
を紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
さっそく、介護職の方々が退職する理由を見ていきましょう。
令和2年度「介護労働実態調査」によると、女性の介護職の退職理由は次のようになっています。
介護職におけるホンネの退職理由(女性編)
介護関係の仕事をやめた理由(複数回答) | % | |
---|---|---|
1位 | 結婚・妊娠・出産・育児のため | 23.9 |
2位 | 職場の人間関係に問題があったため | 23.2 |
3位 | 他に良い仕事・職場があったため | 15.9 |
4位 | 法人や施設・事業所の理念や運営の在り方に不満があったため | 15.6 |
5位 | 収入が少なかったため | 13.7 |
男性の介護職の退職理由は次のようになっています。
介護職におけるホンネの退職理由(男性)
介護関係の仕事をやめた理由(複数回答) | % | |
---|---|---|
1位 | 自分の将来の見込みがたたなかったため | 26.9 |
2位 | 職場の人間関係に問題があったため | 26.7 |
3位 | 法人や施設・事業所の理念や運営の在り方に不満があったため | 23.4 |
4位 | 収入が少なかったため | 22.9 |
5位 | 他に良い仕事・職場があったため | 20.2 |
女性は出産や育児を理由に退職をする方が最も多いのに比べ、男性は介護職として自分の将来の見込みが立たなかったことが最も多い理由となっております。
厚生労働省の調査を見ると、出産や育児が女性の大きな退職理由になっているのは、他の業種でも共通しています。一方で、他の職種では男性の退職理由としては、人間関係よりも給与面の不満が大きくなっているケースが多いですが、上表からわかるように介護職では給与よりも人関係の部分が大きな退職理由となっているようです。
また、介護現場の声として、入職後早期で退職する人からは
という退職理由がよく聞かれます。
このような方は過去にも転職を繰り返していることが多く、そのため上位に上がっている可能性もあります。
安易な転職には注意し、転職先の理念や運営方針、人間関係など必要な情報を収集してから判断するのが良いでしょう。
注目するのは男女とも「人間関係」が退職理由の2位となっていることです。
実際の介護現場で働く方に前職の退職理由を聞いてみると、必ずと言っていいほど
「人間関係に悩んだ」
という声が聞かれます。
「自分の将来の見込みが立たないので退職する」
というよりは
「自分の将来の見込みが立たないし、職場の人間関係もよくないので退職する。」
というように、2つの理由が合わさって退職を決意することが多いです。
逆に人間関係が良い職場だと
「給料安いけど居心地がいい」
「家が遠くて通勤が大変だけど、仲間がいいから辞められない」
という声も多数聞かれます。
転職時の採用面接で必ず聞かれるのが前職の退職理由です。
この時に本音の退職理由を伝えて良いかは誰もが迷うと思います。
実は転職の面接の際、退職理由が人間関係などのネガティブな要因である時は本音をストレートに伝えるのはおすすめできません。
なぜなら面接官に
「ここで働いても同じような問題を抱え、すぐに退職してしまうのではないか」
という印象を与えてしまうからです。
退職理由を伝える際には本音を前向きな理由に変換することをお勧めします。
例としては
などがあります。
「適当に理由を作ったらいいのでは?」
と思う人もいるかもしれませんが、それはお勧めできません。
嘘の退職理由を伝えて採用された場合、入社後のミスマッチとなる可能性もあります。
どうしても前の職場の不満が退職理由に関わってしまう方は、その職場の問題に対して具体的にどのような行動を起こしたのかを説明しましょう。
このことを伝えることで採用する側に「問題の解決に対して具体的に行動できる人」
という評価を得ることができます。
今の職場に退職を伝える際に「本音を言っていいのだろうか」と迷う方もいると思います。
もし退職する際に理由を聞かれた時、必ず本音を言う必要はありません。
なぜなら退職をする際の決定権は事業所になく、退職する本人にあるからです。
就業規則に書かれている退職時期には配慮しなくてはいけませんが、事業所側の許可がなければ退職できないということはありません。
とはいえ退職を伝える際は引き止められる可能性があるため、本音よりも退職したいという気持ちを伝えましょう。
ちなみに人間関係などを事業所にとってネガティブなことが退職理由であればストレートに伝えることは避けた方がいいです。
退職をするまでの間、ギスギスした空気の中で仕事をしなければいけません。
ネガティブな理由を正直に伝えるのはあまりメリットがないため、本音と建前は上手に使うようにしましょう。
転職先を探す際、どのような職場を選べばいいのか悩む方も多いのではないでしょうか?
新しい転職先を探すときは、退職した理由をもとに職場を探すのが良いでしょう。
例えば、人間関係の問題が理由で退職した人は、次のような職場を選ぶと良いかもしれません。
「チームワークを大切にする職場」
「大手で法人内の異動ができ、部署を変えることができる職場」
他にも、妊娠や育児が理由で退職した方は、
「子育てを応援してくれる職場」
「産休・育休の実績がある職場」
などを選ぶのが良いでしょう。
収入面や将来のキャリアへの不安が理由で退職した方は、次のような職場がおすすめです。
「大手で事業所を新規展開し、成長を続けている職場」
このように、退職した理由から新しい職場を探すと、面接の時に退職理由の本音を偽らずに伝えることができますし、何より自分に合った職場である可能性が高いでしょう。
介護職の退職理由の本音としては
女性では「結婚・妊娠・出産・育児のため」
男性では「自分の将来の見込みが立たなかったため」
がトップでした。
男女共通して2番目に多かったのが
「職場の人間関係に問題があったため」
となっています。
実際に退職し、転職をする際は
転職先には「本音をポジティブに変換する」
退職先には「本音よりも、退職したいという気持ちをはっきりと伝える」
ことが重要です。
前の職場の退職理由をもとに新しい職場を探すことで、自分を偽らずに転職活動を進めることができるでしょう。
2022年6月29日公開/2024年4月1日更新(ひょうご介護アナウンス編集部)