就職・転職ノウハウ

介護の志望動機が思いつかない方へ!押さえるべき3つのポイントと例文を紹介

介護業界で志望動機を書くときのポイント3選

介護業界を志望する時の志望動機、一体どんなことを書けば良いと思いますか?正直悩みますよね。そこで今回は、志望動機として取り入れるべき3つのポイントを挙げていくことにしましょう。

1.介護業界に就職しようと思った理由

まず志望動機には、採用側が興味を持ってくれる話題から切り出すことが大切!面接官が最も知りたい内容は、「どうして介護に携わりたいと思ったか」です。

志望動機の主となるものなので、明確に伝える必要があります。ありきたりな志望動機は、できる限り避けた方が無難です。

志望動機は主に文面で作成しますが、面接ではより深く掘り下げて聞かれることが多いので、しっかりとした構想を考えた上で、要点を押さえて明記するようにしましょう!

2.その会社を選んだ理由を書く

志望動機では介護業界を選んだ動機だけでなく、会社を選んだ理由についても述べなくてはなりません。そうは言っても何を書けばいいのか思いつかないことってありますよね。

おすすめなのは、会社のホームページやパンフレットを参考にすることです。施設の特徴などを踏まえて、なぜ自分がこの会社を選んだのか、志望動機に落とし込んでいくと良いでしょう。他の施設にはない、その施設だけの特徴や魅力を拾えるとより優れた動機となり、相手にも明確に伝わり心にも響きますよ。

会社や施設が“独自に取り組んでいる事業内容や理念”から用いて、共感を覚えた点をしっかりと書くのがベストです。

3.就職後、どう貢献できるかを伝える

面接官は、この応募者を採用したらどんなメリットがあるのかを意識して、合否を判断します。そのため就職後のことを見据えた志望動機をまとめることが大切です!

前職での経験で介護職に生かせるものがあれば、それを例に挙げ、どのように貢献できるかポイントを探していきましょう。

性格面、特技、年齢による経験的価値などを付け加えて、自分を採用するメリットを伝えていくこともプラスに働きます。

【例文】40代女性の志望動機

祖父を介護する祖母の姿を見て、何か手伝えることはないだろうかと考えたのが、この業界に興味を持ったきっかけです。

長年、私は人が好きなこともあり、飲食店の接客業に携わってきました。リーダーとして責任ある仕事を任され、満足のいく環境だったのですが、そんな時以前から祖父・祖母のために考えていた、介護職員初任者研修を受講したことで、もっと人のために役立ちたい、介護を仕事にしたいと強く決意するようになりました。介護職は未経験ですが、接客業で培ったコミュニケーション能力とお客様の希望をくみ取る能力など、自分の利点を生かし、利用者とその家族の立場に立ったサービスを提供していければと考えています。

貴社の在宅介護サービスに力を投じている点と社員と利用者が共に生きるという企業理念にも感銘を受けました。ぜひ、私もそのお役に立ちたいと願っています。

【例文】介護パートの志望動機

子どもが自立したことで、社会で新しい自分の可能性を試したく、未経験ながら介護職に志望させていただきました。

以前から、介護職員として働いてみたいという気持ちはあったのですが、子育ての都合上、勤務時間の都合をつけることが難しくあきらめていました。実は、以前ボランティアで貴社の施設の1つを訪問したことがあったのですが、施設の清潔さと職員の明るさに好感を抱いていました。

その時はレクリエーションの企画から運営まで担当していますので、それらの経験を生かして頑張りたいです。また、今回の就職にあたり、知識だけは身に付けておこうと、初任者研修資格も取得しています。早くいろいろな業務を覚え、介護スタッフとして活躍できるよう努力を重ねていくつもりです。よろしくお願いします。

【例文】介護資格がない人の志望動機

未経験ながら、介護職を志望させてもらった理由は、高齢者の方と接することが好きだからです。

昔からおばあちゃん、おじいちゃんっ子だったこともあり、いつかは高齢者施設で働きたいと考えていました。実際に祖父が倒れた時に、母と祖父の介護を経験しましたが、何の知識もなくいろいろ大変な思いをしました。

当時は学生で、大それたことは何もできていませんが、時折、祖父が嬉しそうな顔を見せてくれることが私の励みでした。介護系の資格も知識もありませんが、祖父の介護の経験を活かし、頑張っていくつもりです。貴社には教育制度や研修制度が用意されているので、働きながら資格を取得し、一人前の介護士として貢献できるよう努めていきたいです。

面接で志望動機を聞かれたときに気をつけること

志望動機は履歴書に書くだけでなく、面接の時にも尋ねられます。履歴書に書いた志望動機と面接での話に矛盾が生じてしまうと、良い印象は決して抱いてもらえませんので、志望動機がぶれないよう頭に入れておくことが大切!

また面接では、志望動機を掘り下げて聞かれることも少なくありません。

身内の介護を経験していたと書いてあれば、「実際にどんな介護を経験しましたか?」と聞かれることもあるでしょうし、前職で他業種の経験を書いた場合も、「その経験は介護業界でどう生かせると思いますか?」と尋ねられることもあるでしょう。自分で書いた志望動機は、それで完結と言うわけではありません。

面接に備えより詳しい答えを用意しておくことも忘れないようにしましょう!


2020年6月23日公開/2022年4月1日更新(ひょうご介護アナウンス編集部)